KVMで使用するブリッジインタフェースを作成する。¶
- KVMはデフォルトではNATインタフェースしか作成できず、
ホストマシンに下位の仮想ネットワークを作成します。
- つまりホストマシンと同じネットワークに接続できないため
ブリッジインタフェースの作成を行う必要があります。
前提条件¶
- RHEL6.x〜7.1を前提に記載しています。
- この時点でKVMに関する構築条件は満たしていなくても大丈夫です。
- NetworkManagerを無効化して手動設定する方式を使用します。
NetworkManagerの無効化¶
NetworkManagerを利用している場合、インタフェース設定の手動変更中に切替動作が
発生してしまい、接続断や中途半端な設定の適用が発生するため無効化する。
# /etc/init.d/NetworkManager stop # systemctl disable NetworkManager ← CentOS 7 # chkconfig NetworkManager off ← CentOS 6
KVM内蔵のブリッジインタフェースの無効化¶
KVMが標準で持っているブリッジインタフェースを無効化する。
このインタフェースは通常のブリッジインタフェースと同等のアクセス権は持っていない。
むしろNATのようなインタフェース特性であるため、ここでは無効化しておく。
また、存在することによって新規作成するブリッジインタフェースと衝突してしまった。
設定によっては回避できるのかもしれないが……
# virsh net-destroy default # virsh net-autostart default --disable # 確認 # virsh net-list --all
リストを確認し、State が inactive となっていて、Autostart が no となっていること。
インタフェース設定ファイルの設定¶
ブリッジ元となる現在有効なネットワーク設定ファイルを利用して、ブリッジインタフェース
の設定ファイルを作成する。
- ifcfg-br0 ファイルの作成
# cd /etc/sysconfig/network-scripts/ # cp -p ifcfg-eth0 ifcfg-br0
- CentOS7.xの場合、ifcfg-eth0の名称が異なるので確認してあわせること
- ifcfg-br0 ファイルの設定
DEVICE=br0 TYPE=Bridge ONBOOT=yes NM_CONTROLLED=no BOOTPROTO=none IPADDR=IPアドレス PREFIX=サブネットマスク GATEWAY=デフォルトゲートウェイ DNS1=ネームサーバ DEFROUTE=yes IPV4_FAILURE_FATAL=yes IPV6INIT=no NAME="System br0"
- ifcfg-eth0
DEVICE=eth0 TYPE=Ethernet BRIDGE=br0 UUID=固有のID ONBOOT=yes NM_CONTROLLED=no BOOTPROTO=none HWADDR=固有のMACアドレス IPV4_FAILURE_FATAL=yes IPV6INIT=no NAME="System eth0"
- ネットワークをリスタートする。
# systemctl restart network ← CentOS 7 # ip a show # service network restart ← CentOS 6 # ifconfig -a
- br0 がIPアドレスを取得できていること。
- virbr0 が表示されていないこと。
以上で仮想マシン作成時にネットワークインタフェースに br0(ブリッジ接続) が利用可能になる。
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