sSMTPによる送信専用環境および転送設定¶
下記条件を満たす場合に簡単に送信専用環境を作成することができる。
- MTAが別途存在し、転送(relayhost)可能となっている
- sSMTPサーバを設置する環境では送信のみが行えればよい
- sendmailコマンドのみを置換することが許される
- 自分のユーザ内(rootなど)へのメールを転送することもできる
インストール¶
# yum install ssmtp
設定¶
- 最小設定では次の通り
- /etc/ssmtp/ssmtp.conf
root=uidが1000未満(root,postmasterなどのシステムメール)の転送先受信アドレス mailhub=転送先MTAのホスト名またはIPアドレス:ポート番号 Hostname=FQDN RewriteDomain=example.co.jp 送信元ドメインを書き換える場合
最低限mailhubだけ設定すれば全部転送はするが、rootなどのシステムメールを
転送した場合、転送先で受信して配送されない恐れがあるので注意
- 使用するsendmailコマンドをssmtpのsendmailに変更する
# update-alternatives --set mta /usr/sbin/sendmail.ssmtp (確認) # update-alternatives --display mta
テスト¶
- mailxのインストール
# yum install mailx
- 外部向けテストメールの送信
# mail 宛先メールアドレス Subject: TEST test mail . EOT
上記コマンドで転送が実施されること。
- root向けテストメールの転送
# mail root Subject: TEST2 test mail2 . EOT
上記コマンドでコンフィグファイルで設定したrootのアドレスに転送が実施されること。
「root@localhost」とすると、転送先のlocalhostと認識、振り分けられてしまうので注意。